【SWATも注目】SWATの前でフィリピン武術バリンタワクを披露──グランドマスター・タボアダは何を語ったのか?


アメリカのSWATチームに向けて、フィリピン武術「バリンタワク(Balintawak)」のグランドマスター、ボビー・タボアダ(Bobby Taboada)氏が行った貴重なデモンストレーション。

このデモでは、バリンタワクの基本から応用、実戦に即したトレーニングまでが披露されており、武術や護身術に興味がある方にとって非常に学びの多い内容となっています。


■ バリンタワクとは?

バリンタワクはフィリピンの伝統的な武術「エスクリマ(またはアルニス)」の一派で、主にスティック(棒)を使った近距離戦闘を中心に構成されています。

相手との間合いを制し、反応速度と柔軟性を鍛えることを目的とした、実戦型の護身術です。


■ デモンストレーションの内容

● 12の基本ストライクの紹介

デモの冒頭では、バリンタワクにおける**12種類の基本攻撃(ストライク)**が紹介され、それぞれの動きを順に実演。動作の正確さと速さが求められ、基礎の重要性が強調されました。

● グループ別トレーニング

  1. グループ1:リフティング&クリアリング
    • 攻撃を受け流し、相手の手を払う動作を練習。
  2. グループ2:ヘッドムーブメント
    • 頭の動きを使って攻撃をかわす訓練。実際の戦闘での回避力を養います。
  3. グループ3:柔軟性と反応速度の強化
    • 肩や腕の柔軟な動き、素早い反応を身につけるトレーニング。

● 攻撃の混乱と誘導

グランドマスターは、「これは戦うためではない。反応を引き出すための訓練だ」と強調。攻撃のパターンを意図的に混乱させることで、防御側の反射的な動作を引き出す訓練が行われています。


■ 武器の扱いと安全性

かつては鋭利なナイフを使っていたそうですが、事故が多かったため、現在では「クリケット(cricket)」と呼ばれるトレーニング用スティックを使用。実戦さながらの訓練でありながら、安全性も確保されています。


■ SWAT向けの実戦的トレーニング

今回のデモはSWATチームに向けたもので、素早い反応力・現実的な防御技術・制圧のための動きが多く取り入れられています。
特に、スティックファイト中に素手のパンチへの対処や、動きの連携による混乱と誘導など、ハイレベルな内容が随所に見られました。


■ まとめ

バリンタワクは単なる「棒術」ではなく、頭・体・心すべてを使った護身術です。グランドマスター・タボアダ氏の指導からは、長年の鍛錬に裏打ちされた実戦力と哲学が感じられます。

SWATも学ぶこの武術、少しでも興味が湧いた方は、ぜひ動画をご覧になってみてください!


コメント

タイトルとURLをコピーしました